ある程度、リリースに向けスケジュールが出て開発も順調に進んでいる中で、いきなり発注者(お客様)から
発注担当Aさん
発注する側はシステムやプログラミングに無知な人がほとんどです。なので、EXCELを直すような感覚で修正が可能だと思われている方が多いです。
本音は「出来る訳ねぇーだろ!」っと思いますよね?
だからと言って「すみません。出来ません」と返答すると、発注者(お客様)からはコイツ、融通効かないな!って思われてしまいます。
そして、要望を断り続けるとあなたに相談すらされなくなります。
これは、チャンスです。
このような要望は、正直ビジネスチャンスなのです!
ついつい無理な要求には無理と答えてしまいがちですが、それでは、次に繋がりませんよ。
それでは、どのように対応していくかを解説していきましょう。

目次
コツ1:追加要望の重要度を把握する
開発中だと言う事は、お客様も解っています。それでも、要望として言っていると言う事は、その機能が必要だと気付いたかまたは、感じたかどちらかです。
下記の事を聞きましょう。
- その追加機能が無いと業務がまわらないのか?
- 単純に使い勝手の問題なのか?
今、作っているシステムで使い方を変えて同じ結果になるなら、使い勝手の問題です。
業務がまわらない訳ではありません。
この場合は、一旦下記のような返答で切り抜けましょう。
次に、追加要望された機能が無いと業務がまわらない時です。
コツ2:追加機能が無いと業務がまわらない時の提案
これも重要度を聞きます。
この機能はどの位の頻度で使用するのか?
返答が毎日や週1等のように、高い頻度で使用する場合は、正直「必須機能」です。
この場合は、開発状況を正直に話して下記の提案をしましょう。
- 人員を追加して対応する
- リリース日を伸ばして対応する
- 追加機能より、重要度が低い機能を削って対応する
発注担当Aさん
発注担当Aさん
少し殺意すら感じる気持ちを、グッと堪え(一旦、深呼吸)
フェーズ2としての提案をしましょう。
単純に追加の機能が1ヶ月程度かかるとしたら、第1フェーズは現状機能のリリース。第2フェーズは、1か月後に追加機能のリリースと言う風に別ける提案をしましょう。
まとめ
コツ1や2のような提案が出来るか、出来ないかが大きな分かれ目です。
正直、面倒だと思われる第2フェーズという対応になったとしても、第2フェーズの機能だけ別の会社を選ぶのは稀です。必然的に同じ発注先を選びます。
別途で開発費用を得られます。ビジネスの面では、成功と言えます。
現状の作業で手が一杯かも知れませんが、是非、すぐに「無理」と言う回答をせず建設的な回答を行えるかが、選ばれるSEとしてのスキルです。
